体育会学生の就活の現状とは【元体育会が語る】

体育会学生の就活の現状とは【元体育会が語る】新卒・転職
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みなさん、こんにちは!

バスケを17年間続けてきたゴリゴリの元体育会学生のまる(@maruboyblog) です。

少し前、友人とご飯を食べに行き、体育会学生(*)について語ることがありました。

(*以降、体育会に所属する特定の大学生を示します)

しばらく、その友人とは会っていなかったので、思い出話や近況報告をしていく中で、体育会についての話が出ました。

彼もまた体育会で選手として活躍した後、コーチをやっていてバリバリの元体育会学生です。

何を話していたかと言うと、「体育会学生の就活」についてです。

体育会学生であれば一度は頭を悩ませるところだと思います。

いま悩んでいる体育会学生に、”ぜひ”読んでもらいたい記事です。

悩みが解決できなかったとしても、ヒントくらいは得られると思います。

もちろん、体育会学生でなくても就活に力を入れている人、そして企業の採用担当が読んでも興味深い内容になっています。

(本記事では、たとえやイメージとして少し否定的と捉えられる言葉が出てきますが、あしからず)

それではどうぞ。


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体育会学生とは

体育会学生とは

一般に体育会学生とは、「部活に所属している学生」という認識です。

言葉として合っているのですが、体育会生活にずぶずぶに漬かっていた人間からすると、ちょっと違うなと感じるところがあります。

体育会学生と呼ばれる学生の中には、「体育会系」や「体育会風」もいるということです。

何が言いたいかというと、体育会学生の中にも週5~6日の練習がある部活もあれば、週3~4日程度の練習の部活もあり様々であるということです。

決して活動頻度が少ないことを悪く言う訳ではないのですが、これらを一緒くたにするのは違うということです。

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たとえば、僕が大学生の時は、週6日で部活があり土日は1日中練習か試合がありました。

平日は学校(講義)もありますが、休憩・空きコマの時間を使って、週3日で筋トレをすることもルールとして決まっていました。

さらに、僕は体育会の役員もやっていたので、週1日のオフに役員の仕事をしていました。

勘の良い人はわかるかと思いますが、僕は週7で体育会の活動をしていました。

だから、「しんどかった」「偉いでしょ?」という話がしたいわけではないです。

このような学生は、週2~4日程度で部活をして学生生活もそれなりに満喫している学生とは別物だという話です。

「全国」や「世界」を目指している体育会学生は、部活にかなりの時間を拘束されることになります。

文字通り「朝から晩まで」部活をし、帰って寝るだけという生活をしていた友人も沢山いました。

「体育会学生」というのは、おそらく傍から見れば異常に見えるほど部活に没頭している学生なのです。


就活強者と呼ばれる体育会学生の実情

就活強者と呼ばれる体育会学生の実情

体育会学生は太古の昔から「就活強者」と呼ばれています。

僕から言わせると、昔話でしかないと思っています。

たしかに、関東の某私立大学では、その部活に所属しているだけで大手企業にエスカレーター式で内定をもらえるなんて噂も聞いたことがあります。

ただ、それも正直”化石”のようなものだと思っています。

世間から見る「就活強者」 の体育会学生の強みというのは、以下のようなものです。

世間一般から見た体育会学生の強み
  • 体育会ブランドを活かせる
  • 元気がある
  • 体力と気合が一般学生よりも評価される
  • コミュニケーション能力が高い
  • 縦社会の慣習や上下関係に慣れている
  • 素直で誠実
  • 真面目
  • チームプレイの経験がある
  • ストレス耐性が高い

僕はこれを見た時、「やっぱりそういった印象しかないんだなー」と少し悲しい気持ちになりました。

言いたいことはわかりますし、大方合っていると思います。

ただ、上記の強みを集約すると、「根性論で何年間も頑張ってきた人たち」くらいにしか聞こえないのです。

体育会学生はもっと組織的で根性論だけでは語れないような活動をしています。

僕自身もそういった世間や企業からのイメージとのギャップに相当苦しみました。

一時期は「元気や根性だけが取り柄」みたいなイメージを捨てたくて、あまり体育会ブランドを使わずに就活をしていた時もあります。

(十年以上続けてきたことを強みとして出さないことが、どれだけ辛いことかはわかると思います…)

体育会学生は良くも悪くも、上記のようなレッテルを貼られて就活をしないといけないのです。

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また、体育会学生なら誰しも苦しむの「就活と部活の両立」です。

正直なところ、今の就活の制度だと両立はできないです。

これは友人も同じことを言ってましたが、体育会学生の就活はあってないようなものです。

僕たちの学生のころは、就活が3年次の3月から解禁でした。

そこから6月まで就活期間があり、大体の学生は6月、遅くても7~8月で内定がもらえます。

この期間は体育会学生にとって、体育会生活を締め括る大事な期間です。

ほとんどの部活はこの期間がインカレ(全国大会)の予選の時期、もしくはそこに向けた最終調整の時期と被ります。

そんな中、将来を決めるための就活もしないといけません。

多くの体育会学生はその大事な時期に、選択を迫られることになります。

部活も大事、将来のための就活も大事、そしてこれのどちらを選択しても悪く言う人は、少ない(多少はいるのが現状です)ですが、どちらを取ったとしても一方は遅れをとることになります。

この選択は当事者でないとわかりませんが、相当な決断が必要です。

また、最終学年の部員が大事な時期に休むということも、とても迷惑がかかります。

4年間の積み重ねは大きく、変な話、部活に来るだけでも雰囲気が締まったり士気が高まったりと、4年生はとても大きな存在です。

就活強者と呼ばれる体育会学生は、実は、多くの犠牲の上に作られた幻想でしかないと僕は思います。


体育会学生と企業とのギャップ

体育会学生と企業とのギャップ

やはり体育会学生と企業との間には大きなギャップがあります。

世間からのイメージを簡単にまとめると、「元気がいい、礼儀がわかる、上下関係がわかる、根性・体力がある」くらいです。

採用側(企業)もまた体育会学生のことを正しく理解できていないように感じます。

採用側には、体育会出身の人はいるのか?いたとして、昔の体育会学生ではないか?(体育会であれば就職に困らなかった時代の…)

ここで既にギャップが生まれていると思います。

また、下記のように、体育会学生が”最強”とまで謳っている人までいるようです。

就職活動の早期に多くの体育会学生が大手商社や証券、メガバンクなどから内定をもらいます。体育会学生のうち4割の人が5000人以上の規模の会社に行くようです。一般学生の場合は3割ちょっとなので、明らかな差があります。
(出典 : 株式会社ディスコ「2016年度体育会学生の就職活動調査」)

この出典も気になったので調べましたが、体育会学生の300人にも満たない母集団にしているアンケートでした。

この結果を体育会学生とまとめられるのは、おかしいと思ってしまいます。

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そもそも世間や企業のイメージする「元気がいい、礼儀がわかる、上下関係がわかる、根性・体力がある」みたいな体育会学生ばかりではないです。

体育会学生で就活が上手くいかない人の多くは、体育会として活動してきた経験を言語化できないと言われています。

それは部活に属していて、非常に狭いコミュニティで活動しているためです。

大学の部活はとても組織化されていて、僕の部活は組織図すらあったくらいです。

ただ、特定の数十人のコミュニティ1つに所属しているくらいでは、多くのコミュニティに属し多種多様な人と交流してきた学生と比べると、コミュニケーション能力の優劣は容易にわかります。


また、世間や企業のイメージする体育会学生だったとして、大手や上場企業に大量採用された彼らは幸せな将来を送れるか疑問です。

たしかに、仕事において、根性・体力がある、元気があるみたいな能力は必要です。

ですが、AIに仕事が取られるとまで言われている現代において、それだけで乗り切れる仕事の方が少ないです。

そんな仕事があったとしても、過労になるまで働いたり法外な残業を強いられたり、潰れるまで搾取されてしまいます。

体育会学生は正しく自分を理解する必要があります。

そして、採用する側も体育会学生だからではなく、その学生のパーソナルな能力やポテンシャルを見てあげる必要があると思います。


体育会学生の本当の強み

体育会学生の本当の強み

では、体育会学生の本当の強みとは何でしょうか。

やはり体育会の活動を通して得た経験です。

そして、それはよりパーソナルなものに落とし込む必要があります。

僕がある人事の人に聞いた話だと、体育会学生はもはや希少ではないようです。

+アルファで話せるものがないと、よくいる体育会学生だねとなってしまうそうです。

要は「お前はそこで何に触れ、何を考え、何を感じたのか?そして、何をやってきたのか?これから何をやっていきたいのか?」というようなことを語れる必要があるということです。

本気で部活に取り組んできた人であれば、少なからず語れるものがあるはずです。

もちろん、そこに「全国優勝」や「代表選手」、「世界大会出場」のような肩書きのようなものが乗ってくると強いですが、問題はそこではありません。

いかに本気で取り組んだかということです。

たとえそれがBチームの控え選手であっても、目立たない学生スタッフであっても同じです。

何かの目標に向かって個人個人やり方は違うけれど、本気で努力してきた。

その努力の仕方やこんだけやりきったんだ!ということを語ることができて、体育会の本来の強みが発揮されます。

体育会4年間の中での経験は、一般学生が取った資格やサークルでの経験より、圧倒的に深みがあり他を寄せ付けないです。

それを正しく語ることができれば、本当の意味での最強になれるかもしれません。

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体育会学生の就職活動について考える まとめ

体育会学生の就職活動について考える まとめ

いかがでしたでしょうか。

少しでも何か感じるところやヒントになるところがあれば、同じ体育会学生だった僕としては嬉しいです。

といっても、体育会学生は本当に就活している時間がないですよね。

部活に本気で取り組んでいればいるほど、時間がないと思います。

一緒に話していた友人はコーチをしていた経験からこう話していました。

「体育会学生は4年間、全力で取り組んでほしい。就活は一生のことだから行くなと止められないけど、大事な時期に何回も就活で休んでしまって、部活の方で結果が出なかったら後悔してもしきれない。」

僕も彼の言っていることはとても共感できました。

ただ、大学の期間は4年間しかなく、部活も就活も満足にできる時間は今の大学や就活の制度上、無理があるのです。

だからこそ、限られた時間で”本当の強み”を見せつけないといけないようです。


僕は熱く語ってくれる友人に向かって言いました。

「そんなに言うんだったら、4年間部活をしっかりやってから就活できるような就職支援の会社を作ってよ。4年間部活をした後に、半年間その会社に任せれば、99%確実に体育会学生が満足いく就職先に内定がもらえるようなサービスの会社を!」

彼は「それいいね!」と言っていましたが、俺はそんなリスクは取らないとも言っていました。

道は自分で切り開いていくしかないようです。

ただ、友人や僕の願いは「体育会だったことを後悔しないような活動をしてほしい」というものです。

そして、数年経って振り返った時に、「あの時は色々あって楽しくもつらくもあったけど、よかったなー」と思えるような学生生活を送ってほしいです。

そのためのヒントとして、この記事が少しでも多くの体育会学生の救いになれば嬉しいです。


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