まる(@maruboyblog) は昔のことを覚えてない。
記憶障害がある訳ではなく普通に忘れてしまっているのである。
僕の場合、おもひでは美化される訳でもなく感動を呼ぶ映画になる訳でもなく、ぽろぽろと溢れ落ちてしまうものなのだ。
ちょうど2年前頃、ネットサーフィンをしていると気になる記事を発見した。
「消えゆくHB鉛筆」と書かれていた。
HB鉛筆の需要が激減していて一部大手文具メーカーは生産中止を打ち出していると。
学生の時、特に受験期にはよく使ったので懐かしさと共にどこか寂しさがあった。
とは言っても僕のことだからそんな感情もすぐ忘れてしまう。
忘れてしまうおもひでもHB鉛筆のようであればいい。
僕が忘れてしまった”あの時”はきっとその時はその時で目一杯、一生懸命に生きた”あの時”だと思う。
ちょうど見る人に伝わるように、HB鉛筆でしっかりと力を入れて書いた字のように。
もしこの世の全てのHB鉛筆がなくなってしまっても、その書いた文字を見て何かを感じてくれるか思い出話なんかにしてくれれば、僕はいいなと思う。
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